第2話



ディック
「ふう…。
結構買い込んでしまった。」


クレス
「あ、隊長。
そんなに紙袋なんか持って、何買ってきたんですか?」


ディック
「なんだと思う。」


クレス
「どれどれ。
これは…カメラ?」


ディック
「盗撮グッズだ。」


クレス
「盗撮う?
何を盗撮するんですか?
つーか見せびらかすようなものじゃないと思うんですが。」


ディック
「どうやら俺は【盗撮してそうなヤツ】とか言われてるらしくてさ。
期待に応えて実際にやってみようかと思って買ってきた。
財布が悲鳴を上げたぜ。」


クレス
ガサゴソ
「本格的ですねー。
んじゃ早速やって見ましょうよ。」


ディック
「勝手に開けるし。
おいおい、何でそんなに乗り気なんだよ。
第一、俺が買ってきたのにさ。」


クレス
「折角買ってきたんだから使わなきゃ。
あ、これなんてこんな小さいのに、高画質800時間録画?
さすが1万年後はスケールが大き…いや小さいですね。
米つぶみたいに小さいんですけど。」


ディック
「カメラは小さいけどな。
これがデカくて高いんだ。
コントローラー。
コイツは凄いぞ。
最大1000個までのカメラのコントロールと映像受信が可能だ。」


クレス
「ん?
カメラだけで録画できるのに、何のためにあるんですかそれ?」


ディック
「遠隔操作でしか操作できないんだよ。
小さすぎるから。
カメラを1個だけ持ち歩きながらならリモコンでいいけど、離して仕掛ける時とかはこれがあると便利だ。
仕掛ける場所は任せるから、どっかに貼り付けてきてくれ。
俺は部屋に戻ってセッティングしてるから。」


クレス
「アイアイサー。
おまかせください。」






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クレス
「仕掛けてきました。」


ディック
「そうか。
こっちももうちょっとで終わるぞ。
おお映った。
どこだこれ。」


クレス
「私の部屋。」


ディック
「馬鹿かお前。
自分の部屋盗撮させてどうする。
それともなにか?
そういう趣味でもあんのか。」


クレス
「やだなあ。
それじゃヘンタイさんでしょ。
後で外しますよ。
実験です実験。
他にも仕掛けたから、切り替えてみてくださいよ。」


ディック
「これか?
倉庫じゃねえのかこれ。
人来ねーじゃん。
こんなとこ。」


クレス
「だって、ここにいるの私たちの部隊だけでしょ。
仲間を盗撮なんて、いざとなると気が引けますよ。
人の来ないところしか思い浮かばなかったんですって。」


ディック
「それもそうだな。
ネタで買ってきただけだしこんなもんか。
おっ。
誰か入ってきたよ倉庫に。」


クレス
「ええっ?
ば、馬鹿な。」


倉庫に入ってきたヤツ
「・・・・・・。」


ディック
「うお!」


クレス
「!!!!!!!!」


ディック
「【おったまげーションマーク】多すぎだ。」


クレス
「【おったまげーションマーク】?」


ディック
「ビックリマークのことだ。
地方ではそう呼んでいるんだよ。」


クレス
「地方って・・・・・・方言とかですか?
そういうレベルを超越してる気がするんですが。」


ディック
「そんなことはいいから。
こいつ、倉庫に何しに来たんだろうな。」


倉庫に入ってきたヤツ

ブンブン!
シュシュシュッ!


クレス
「何やってんですかこれ。
技の練習?」


ディック
「シャドーボクシングやってるよ。
結構苦労してるんだな。
ボス格だから常に踏ん反り返ってるのかと思ってた。」


クレス
「そんなに余裕があれば私たちなんかあっという間に滅びちゃうって事ですよ。
物語の序盤で出てくればヒーローを倒せるのに、最期まで戦いを重ねてパワーアップしたヒーローに倒される、どっかのボスキャラとは違うんですね。」


ディック
「そんなの漫画だけだってことか。
考えてみりゃ、あれってアホだよな。
チビッコに見せるならそんな難しいことはわからんから、それでいいかも知れないけど。」


クレス
「アイツも必死なんですね。
ちょっと泣けてきちゃいました。」


ディック
「ああ、そうだな。
あれ、なんか大技をやるみたいだ。
これはあれだな。
【ゲージ消費技】だ。
ついでだからじっくり見ておこうぜ。」


倉庫に入ってきたヤツ

カッ!



チュボーーーーーン!!


クレス
「・・・・・・。
ケホ。」


ディック
「コントローラーがバクハツした・・・・・・。
エネルギーが無線伝って流れてきたとでも?
漫画じゃあるまいし・・・・・・。」
ガクッ

クレス
「買ったばかりなのに勿体無い。
ケホ。」


ディック
「皆さん。
盗撮は犯罪です。
麻薬も犯罪です。
田代砲も・・・・・・。」
ガクッ

クレス
「隊長が急死のため、皆さんさようならーケホケホ。」


ディック
「死んどらんわ。」





モドル